- 正直な気持ちを自然に伝えるときのフレーズは?
- 日本語でなんて呼ぶのか外国人観光客に教えたい。
今回はそんな人に、海外ドラマ『The Queen's Gambit』(クイーンズ・ギャンビット)の名言・セリフから、普段の会話でサッと使える、便利な表現をご紹介します!
この記事を読めば、これらのフレーズを自然に使えるようになる、そんな内容なっています。
目次
『The Queen's Gambit』(クイーンズ・ギャンビット) 概要
物語はチェスを中心に展開しますが、チェスの知識がなくても十分楽しめます。
主人公を演じたアニャ・テイラー=ジョイの魅力的な演技や、1950〜60年代のアメリカの時代背景を再現した美術や衣装も見どころです。
名言・セリフ① 驚きと称賛を簡潔に表現する英語フレーズ
To tell you the truth of it, child, you’re astounding.
(正直に言おう... 君は物凄い)
シャイベルは孤児院の用務員で、幼少期の主人公エリザベス・ハーモン(ベス)にチェスを教えます。
無愛想なシャイベルは感情を表に出さない性格ですが、ベスの卓越したチェスの才能に魅せられ、口にした素直なセリフです。
ここでは、「To tell the truth」というフレーズと、「Astounding」という単語の二つに焦点を当てたいと思います。
ちなみに、「To tell (you) the truth」の 「you」は省略できます。
意味:
- 「To tell the truth」(正直に言うと、実を言うと)
- 「Astounding」(驚くべき、度肝を抜かれる、信じられないほど素晴らしい)
①「To tell the truth」 本音や真実を伝えてみよう
なんの前ぶりもなく突然、自分の本音を語り出すのは不自然ですよね。
そんな時に使うのが、「To tell the truth」です。
使い方:
自分の本音や真実を打ち明ける前置きとして、文頭に「To tell the truth」(正直に言うと、実を言うと)を置くだけです。
「To tell the truth」は、様々な場面で使える便利なフレーズです。
例文を見ていきましょう。
例文1- 自分の本音や意見を述べるとき
A: Do you want to go to the beach for our next trip?
(次の旅行はビーチに行きたい?)
B: To tell the truth, I’d rather go to the mountains. I love hiking.
(実を言うと、山に行きたいな。ハイキングが好きなんだ。)
例文2 - 隠していたことや誤解を正すとき
A: Why didn’t you submit the report yesterday?
(どうして昨日レポートを提出しなかったんだ?)
B: To tell the truth, I completely forgot about the deadline. I’m really sorry.
(実を言うと、締め切りをすっかり忘れていました。本当にすみません。)
例文3 - 緊張や不安を打ち明けるとき
A: Are you ready for the job interview tomorrow?
(明日の面接、準備できてる?)
B: To tell the truth, I’m really nervous. I’ve been preparing a lot, but I’m still worried.
(実を言うと、すごく緊張してるんだ。たくさん準備したけど、それでも心配で。)
このように「To tell the truth」を付け加えるだけで、自然な会話になります。似たようなシチュエーションがあれば使ってみましょう!
①「To tell the truth 」の類語と使い分け
「正直に言うと」や「実を言うと」を表すフレーズは、「To tell the truth」以外にもたくさんありますので、合わせてご紹介します。
微妙なニュアンスの違いもあり、カジュアルなもの、友人同士でよく使われるもの、少しフォーマルなものなどがあります。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
- To be honest
- 意味: 正直に言うと
- ニュアンス: カジュアルで日常会話によく使われる表現。少し個人的な意見を述べるときに適しています。
- 例文: To be honest, I don’t really like spicy food.
(正直に言うと、辛い食べ物はあまり好きではありません。)
- Truth be told
- 意味: 正直に言うと
- ニュアンス: ややカジュアルで、軽く打ち明ける感じの表現です。
- 例文: Truth be told, I didn’t expect you to finish the project so quickly.
(実を言うと、あなたがプロジェクトをこんなに早く終えるとは思っていませんでした。)
- If I’m being honest
- 意味: 正直に言うと
- ニュアンス: カジュアルなトーンで、親しい間柄の会話でよく使われます。
- 例文: If I’m being honest, I don’t think I’m ready for the test tomorrow.
(正直に言えば、明日のテストの準備ができていないと思います。)
- Honestly speaking
- 意味: 正直に言うと
- ニュアンス: ややフォーマルな印象を受ける。
- 例文: Honestly speaking, I wasn’t prepared for the meeting.
(正直に言えば、その会議の準備ができていませんでした。)
- In all honesty
- 意味: 完全に正直に言うと
- ニュアンス: 正直な気持ちを真剣にしっかり伝えるときに使われます。
- 例文: In all honesty, I think you deserve the credit for this project.
(完全に正直に言うと、このプロジェクトの功績はあなたにあると思います。)
ここで紹介しきれませんでしたが、まだ他の表現方法もあります。
まずは自分のペースで少しずつ習得していきましょう。
②「Astounding」で特別な驚きを表現しよう
「The Queen's Gambit」(クイーンズ・ギャンビット)の用務員シャイベルが用いた「Astounding」という言葉には、特別な驚きが含まれており、主人公エリザベス・ハーモン(ベス)のチェスの才能がいかに卓越したものかが、この言葉に表れています。
「Astounding」の意味や使い方、そして一緒に覚えておきたい類語を理解するだけで、表現の幅がぐっと広がります。
それでは、一緒に見ていきましょう!
「Astounding」は、主にフォーマルな場面や印象的な出来事を描写する際に使われることが多いです。
それでは、ポジティブな驚きとネガティブな驚き、両方見ていきましょう!
ポジティブな驚き
例文1
She gave an astounding performance at the concert.
(彼女はコンサートで驚くほど素晴らしい演奏を披露した。)
例文2
The view from the mountain was absolutely astounding.
(山からの景色は本当に驚くほど素晴らしかった。)
例文3
Her talent is truly astounding.
(彼女の才能は本当に驚くべきものだ。)
ネガティブな驚き
例文1
The amount of money they wasted on the project was astounding.
(彼らがプロジェクトで浪費した金額は驚愕するほどだった。)
例文2
It’s astounding how much misinformation spreads online.
(オンライン上で、どれほど多くの偽情報が広まるかは驚愕するほどです。)
②「Astounding」の類語と使い分け
「Astounding」以外にも驚きや感動を表す言葉はたくさんありますが、驚きの度合いや使う場面に特徴があります。
- Amazing
- 意味: 「素晴らしい」「すごい」
- ニュアンス: ポジティブで、比較的カジュアルな会話でよく用いられる驚き。
- 例文: The concert was amazing.
(そのコンサートは素晴らしかった。))
- Incredible
- 意味: 「驚くべき」「信じられない」「すばらしい」
- ニュアンス: 信じられないほどビックリ。
- 例文: His recovery after the accident was incredible.
(事故後の彼の回復は信じられないほどだった。)
- Stunning
- 意味: 「とっても魅力的」「びっくるするほど美しい」「衝撃的な」
- ニュアンス: 見た目や景色、出来事に驚きや美しさを感じ、思わず息を呑んでしまう。
- 例文: The dress she wore was absolutely stunning.
(彼女が着ていたドレスは本当に目を見張る美しさだった。)
- Shocking
- 意味: 「衝撃的な」「ギョッとする」
- ニュアンス: 予期せぬことに驚きや強いショックを受ける。
- 例文: The news of his resignation was shocking.
(彼の辞職のニュースは衝撃的だった。)
- Remarkable
- 意味: 「すぐれた」「注目に値する」
- ニュアンス: 特筆すべき、目立った意味で驚きを示す。
- 例文: It’s remarkable how quickly technology evolves.
(技術がどれだけ速く進化するかは注目に値する。)
使い分け
「Astounding」は、驚きの度合いが非常に強く、フォーマルで特別な場面に使われることが多い言葉です。
一方、「Amazing」はカジュアルで使いやすく、「Incredible」は驚きだけでなく「信じられない」ニュアンスを含むことが特徴です。
他にも驚きや感動を表す言葉はたくさんありますが、ここでは特に使用頻度の高いものに焦点を当ててご紹介しました。
興味のある方は、ぜひ他の表現も調べてみてください!
名言・セリフ② 名称を説明する簡単フレーズ
That’s called the Scholar’s Mate.
(「スカラーズ・メイト」と呼ばれる。)
シャイベルは、幼少期の主人公エリザベス・ハーモン(ベス)に、数手でチェックメイトを達成できる戦法を教えます。
うまく決まれば、あっという間に勝利を収めることができ、この戦法を「スカラーズメイト」と呼びます。
この際に使ったフレーズが、「That's called ~」(〜と呼ばれる)です。
それでは詳しく見ていきましょう!
「That’s called ~」の意味と使い方
「That’s called ~」は、何かの名称や呼び方を教えるときに使われるフレーズで、とてもカジュアルかつシンプルな表現です。
「That's called ~」を使った例文を見ていきましょう!
例文1
That’s called a meteor shower.
(それは流星群と呼ばれます。)
例文 2
That’s called tempura.
(それは天ぷらと呼ばれます。)
例文 3
That’s called a solar eclipse.
(それは日食と呼ばれます。)
このように、とってもシンプルです。
「That’s called ~」の類語と使い分け
「That's called ~」と、あわせて覚えたいフレーズを紹介します。
- We call it ~
- 意味: 「私たちはそれを〜と呼びます。」
- ニュアンス: 「私たち」という主語が入ることで、自分が所属する文化やコミュニティを強調するニュアンスがあり、自国の文化や習慣を、自分たちの目線で紹介するときに適しています。
例文 1
In Japan, we call it hanami.
(日本では、それを花見と呼びます。)
例文 2
We call it oshogatsu, which means New Year’s celebration.
(それをお正月と呼びます。新年のお祝いのことです。)
- This is known as ~
- 意味: 「これは〜として知られています。」
- ニュアンス: 世界的または専門的に広く認識されている事柄を説明するのに使われます。
例文 1
This is known as the Great Wall of China.
(これは万里の長城として知られています。)
例文 2
This is known as mindfulness, a practice to stay focused on the present moment.
(これはマインドフルネスとして知られています。今この瞬間に集中する実践方法です。)
どれもシンプルで、すぐに覚えれるフレーズだと思います。
日本のものを外国人旅行者に紹介するときは、使ってみてください!
まとめ
今回は、海外ドラマ『The Queen's Gambit』(クイーンズ・ギャンビット)の名言・セリフから「To tell the truth」「Astounding」「That's called ~」をピックアップし、それぞれの特徴や使い方について解説しました。
また、今回ご紹介した『The Queen's Gambit』(クイーンズ・ギャンビット)は、全7話で構成された短編ドラマです。
1950年代から60年代の冷戦時代を背景に、アメリカとソビエトが緊張関係にあった当時の空気感も描かれており、英語学習はもちろん、当時のアメリカ文化や世界情勢についても学べる内容です。
何よりストーリーがとても面白く、一気に引き込まれます。
まだ観ていない方は、ぜひご覧ください!