- 感動や驚きの気持ちをシンプルに伝えたい!
- 簡単な言葉で、例え(比喩)を使いたい!
今回はそんな人に、アニメ『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の名言・セリフから、日常会話にも頻繁に登場し、簡単に使えるフレーズを紹介します!
この記事を読めば、これらのフレーズを自然に使えるようになる、そんな内容になっています。
目次
『SPY×FAMILY』(スパイファミリー) 概要
「スパイファミリー」は海外でも高い人気を誇るアニメです。
2022年に放送がスタートして以来、そのユーモアや心温まるストーリー、個性豊かなキャラクターたちが世界中のファンを魅了しています。
特に、アーニャのキュートな仕草や予想不能の言動、ヨルの不器用でありながらもチャーミングな一面が話題で、文化や言語の壁を超えて多くの人々の心をわしづかみにしています。
名言・セリフ① アーニャの父への想い:強調を示す簡単フレーズ
Father is such a liar. But... he's a cool liar!
(ちち ものすごいウソつき。でも…カッコいいウソつき!)
父ロイドは、ただのウソつきではなく「すごい」ウソつきだと、娘アーニャは「such a ~」を使って強調しています。でも、ロイドのウソは世界の平和を守るためのものだと理解しているアーニャのセリフです。
このように「such a ~」は、「なんて~」「とても〜」という意味で、驚きや感情を強調するときに使います。
- 意味:「such a/an ~」=「なんて~」「とても〜」
- 使いどき:驚きや感情を強調するとき
また、あとに続く名詞の種類によって、「such a/an ~」か「such ~」のみか、が決まります。
注意するポイント:
- 単数の可算名詞(数えられる名詞)
- 複数形 or 不可算名詞(数えられない名詞)
それでは詳しく見ていきましょう!
1. 単数の可算名詞が後に続く場合
「such a/an ~」 は、単数形の可算名詞(数えられる名詞)が後に続く場合に使われます。
また、よく形容詞(親切な、きれいな...etc)とセットで使われます。
構造:
such a/an + [形容詞] + [単数の可算名詞]
単数の可算名詞(「such a/an」を使う場面)
- such a beautiful day(とても美しい日)
- such an interesting story(とても面白い話)
- such a big problem(とても大きな問題)
実例集:
例文1
A: Did you see the sunset today?
(今日の夕日を見た?)
B: Yes, it was such a beautiful sight!
(うん、とても美しい光景だったよ!)
例文2
A: Why do you admire him so much?
(なんで彼のことをそんなに尊敬しているの?)
B: Because he is such a kind person.
(だって、彼はとても親切な人だから。)
例文3
A: How was your vacation?
(休暇はどうだった?)
B: Oh, it was such an unforgettable experience!
(ああ、とても忘れられない体験だったよ!)
2. 複数形や不可算名詞が後に続く場合
複数形や数えられない名詞(不可算名詞)が後に続く場合には、 「a/an」 を付けずに 「such」 だけを使います。
構造:
such + [形容詞] + [複数形/不可算名詞]
複数の可算名詞(「a/an」を使わず「such 」のみ)
- such difficult questions(とても難しい質問)
- such impressive buildings(とても印象的な建物)
- such cute puppies(とてもかわいい子犬たち)
実例集
例文1
A: Did you see the flowers in the garden?
(庭の花を見た?)
B: Yes, they are such beautiful flowers!
(うん、とても美しい花だね!)
例文2
A: What do you think about these students?
(この生徒たちについてどう思う?)
B: They are such hardworking students.
(とても勤勉な生徒たちだよ。)
例文3
A: How was your trip to the mountains?
(山への旅行はどうだった?)
B: We saw such amazing views!
(とても素晴らしい景色を見たよ!)
不可算名詞(「a/an」を使わず「such 」のみ)
- such valuable information(とても価値のある情報)
- such clear water(とても澄んだ水)
- such great advice(とても素晴らしいアドバイス)
実例集
例文1
A: What do you think about her advice?
(彼女のアドバイスについてどう思う?)
B: It was such great advice.
(とても素晴らしいアドバイスだったよ。)
例文2
A: Did you drink the water from the spring?
(その泉の水を飲んだ?)
B: Yes, it was such clean water!
(うん、とてもきれいな水だったよ!)
例文3
A: Did you learn anything new from the lecture?
(講義で何か新しいことを学んだ?)
B: Yes, the professor shared such useful information!
(うん、教授がとても役に立つ情報を教えてくれたよ!)
何かを強調したいとき、「very」(とても〜)を使いがちで、どうしても文章が単調になってしまう。
「such a/an ~」を活用すれば、感動や驚きをより効果的に伝えることができます。
この機会に、ぜひ使い方をマスターしてみてください!
名言・セリフ② ヨルの悩み:疑問や悩みをサラッと表現するには
But I wonder how I can be more motherly to her…
(でも 私 あの子にとってもっと母親らしくしてあげられないでしょうか...)
母ヨルが娘アーニャにもっと母親らしいことをしてあげられないか悩んでいるときのセリフで、難しい表現も含まれますが、よく使われるフレーズ「I wonder ~」のみに焦点を当てていきましょう。
「I wonder ~」の使いどき
「I wonder ~」 は「~かな?」「~だろうか?」という意味を持つフレーズで、好奇心や疑問を表すとき、または丁寧な質問をするときに使われます。
よく一緒に使われる組み合わせ:
- I wonder + [疑問詞] (what, why, howなど )
- I wonder + [if 文]
使われる場面:
- 好奇心や疑問を表現するとき
- 丁寧に質問や依頼をしたいとき
- 可能性について考えるとき
- 遠回しに提案や懸念を示すとき
どのような状況のときに使われるか見ていきましょう。
1)好奇心や疑問を表現するとき
自分が知らないことや不確かなことについて考えているときに使います。
「なんでだろ〜」「〜かな?」って独り言や内心のつぶやきで使っているはずです。
例文1
I wonder what time the train arrives.
(電車は何時に着くのかな?)
例文2
I wonder why she didn’t call me back.
(どうして彼女は折り返し電話してこなかったんだろう?)
2.)丁寧に質問や依頼をしたいとき
「I wonder」を使うことで、質問や依頼を柔らかく、丁寧に伝えることができます。
相手にプレッシャーを与えず、気遣いのある表現になります。
例文1
I wonder if you could help me with this.
(これを手伝ってもらえませんか?)
例文2
I wonder if we can reschedule the meeting.
(ミーティングを再調整できますか?)
「Can you ~ ?」と直接お願いするより、「I wonder if you can ~」とお願いすると柔らかな印象を与えますよ。
3.)可能性について考えるとき
まだ確定していないことや、仮説的な状況について考えるときに使います。簡単に言うと、「これをやったら、どんな気持ちだろー?」って空想にふけるときに使います。
例文1
I wonder what it would be like to live in another country.
(他の国で暮らすのはどんな感じだろう?)
例文2
I wonder how it feels to fly in a hot air balloon.
(熱気球に乗るとどんな感じなのだろう。)
例文が少し難しく感じても、深く考えずに「こういう場面で使うのか」とざっくり理解するだけで十分ですよ。
4.)遠回しに提案や懸念を示すとき
直接的な言い方をしたくない場合や、遠慮しながら意見を述べたいときにも使えます。
同僚や友達の意見に反対したいけど、相手の気持ちを害したくないときありますよね。そんなときに使ってみましょう。
例文1
I wonder if that’s really the best option.
(それが本当に最良の選択肢かな?)
例文2
I wonder if we’re going in the right direction.
(私たち、正しい方向に進んでいるのかな?)
「I wonder ~」を避けるべき場合
逆に、「I wonder」の使用を避けるべき状況もあります。
例えば:
- フォーマルな文書で、はっきりとした言い方が必要なとき
- 緊急性が高い場合や明確さが求められる場合
丁寧で柔らかな印象はプラスに働きますが、時と場合によっては曖昧さがマイナスに働くこともあるので、気を付けましょう。
名言・セリフ③ ロイドの願い:たとえを用いる簡単フレーズ
A world where children don't have to cry... I became a spy to create a world like that.
(子供の泣かない世界... そんな世界を作りたくて俺はスパイになったんだ!)
「なぜ自分はスパイになることを選んだのか?」 ロイドが初心を思い出したときにでたセリフです。
文中の「like」は「~が好き」という意味ではなく、「~のような」や「~に似た」という意味で使われています。
「a world like that」の「that」は前述されている「子どもが泣かなくて済む世界」を指して、「そんな世界を作るため」となります。
「Like」は、「〜が好き」という意味で使うより、比喩や類似を表す「〜のような」という意味で使われる場合が多いよ。
「Like」の主な意味と見極め方
「like」には「~が好き」という意味と「~のような」や「~に似た」といった意味があり慣れていないと混乱することがあります。
1)「Like」=「〜が好き」(動詞)
この意味で使われるのは、個人的な好みを述べる場面に限定されます。
例文1
I like apples.
→ 主語 + like + 名詞
(私はリンゴが好きです。)
例文2
She likes swimming.
→ 主語 + like + 動名詞(~ing形)
(彼女は泳ぐことが好きです。)
例文3
She likes to read before going to bed.
→ 主語 + like + 不定詞(to ~)
(彼女は寝る前に本を読むのが好きです。)
2)「Like」=「~のような」「〜に似た」(前置詞/接続詞)
「~のような」「〜に似た」という意味での「like」は、比喩や類似を示すための便利な表現で頻繁に使われます。
「~のような」「~に似た」という意味で使われる場合、下記のパターンがあります。
それぞれのパターンを例文を使って見ていきましょう。
1)「like + 名詞」
単純に、特定の名詞を使って比喩や類似(〜のような)を表します。
例文1
She sings like a bird.
(彼女は鳥のように歌います。)
例文2
He fights like a warrior.
(彼は戦士のように戦います。)
例文3
This cake tastes like chocolate.
(このケーキはチョコレートのような味がします。)
2)「like + 代名詞」
代名詞を使って、相手や特定の人・物に似ていることを伝えます。
例文1
You look like him.
(あなたは彼に似ています。)
例文2
She dances like them.
(彼女は彼らのように踊ります。)
3)「like + 主語 + 動詞」
「like」の後に「主語 + 動詞」(まとまった言葉)が来ることで、より具体的なシチュエーションや比喩で説明できます。
例文1
He talks like he's an expert.
(彼は専門家のように話します。)
例文2
She looks at me like she knows everything.
(彼女はすべてを知っているかのように私を見ます。)
例文3
This weather feels like we're in the middle of summer.
(この天気はまるで夏の真ん中にいるような感じです。)
便利な”フィラー”としての「Like」
「Like」には、”意味を持たない”フィラーとしての用途もあります。
フィラーとしての「like」は、話し手が次の言葉を考える間の「間」を埋めたり、少し柔らかい印象を与えるなどの効果があります。
例文1
I was, like, really tired yesterday.
(昨日、なんか、すごく疲れててさ。)
→ 特に意味がないが、次の言葉が出ないときに、とりあえず入れる。
例文2
It was, like, a huge problem.
(それ、なんていうか、大きな問題だったんだよ。)
→ 少し曖昧な感じで、少し柔らかい印象を与える。
連発すると子供っぽい印象になったり、言いたいことが分かりづらくなるので、多用は避けた方がいいです。
過剰な使用例
I was, like, walking to the store, and, like, it started raining, and, like, I didn’t have an umbrella.
(店に歩いてたんだけど、なんか、雨が降ってきて、なんか、傘がなくてさ。)
→ 「Like」が多すぎて分かりづらい。
フィラーとしての「Like」を知っていれば、あまり意味のない「Like」だと聞き流せます。
まとめ
今回は、アニメ『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の名言・セリフから「such a ~」「I wonder ~」「like ~」をピックアップし、それぞれの特徴や使い方について解説しました。
これらのフレーズは、どれも日常会話で頻繁に使われます。初学者にとっても比較的に分かりやすく覚えやすいフレーズではなかったでしょうか?
これらを日常的に使いこなせるようになると、英語での表現力がぐっと豊かになります。ぜひ、会話や文章に積極的に取り入れてみてください!