- 「gotta」って何?
- 「gotta」って、結局いつ使えばいいの?

今回は、アニメ「ワンピース」の人気キャラクター、Mr.2・ボン・クレーの名言を題材に、「gotta ~」の使い方を解説します!
「gotta」は日常会話で頻繁に使われる表現ですが、学校では教わらないフレーズです。
さらに、発音がよく似ている「got a ~」の使い方と見分け方も合わせて紹介します。
『ワンピース』以外の漫画やアニメ、映画でも、日常的な会話を描くシーンでは、「gotta」が頻繁に使われています。
最後まで読めば、「gotta」の使い方がよく分かり、ネイティブスピーカーの話が格段に聞き取りやすくなる、そんな内容になっています。
目次
Mr.2・ボン・クレー(Bon Kurei)キャラクター紹介
Mr.2・ボン・クレーは登場回数こそ多くありませんが、その限られた登場シーンで数々の名言を残し、ワンピースの中でも特に印象的なキャラクターの一人です。
独特すぎる容姿や喋り方、ユーモラスなキャラ設定が目を引く一方で、友情のために自らを犠牲にするその生き様は、多くの視聴者の心を掴んだと思います。
本当に好きなキャラなので、再登場を期待しています。
Mr.2・ボン・クレーの名言と「gotta 」の解説

You gotta save your brother at any cost!
(必ず兄貴、救ってこいやあ!)
脱獄不可能と言われる監獄インペルダウン。その脱出作戦の最後、ボン・クレーは自らを犠牲にして正義の門を開け、兄を助けに行くルフィを逃がしました。
このセリフは、まさにその場面で放たれた言葉です。
直訳すると「何があっても、お前は兄貴を救わなきゃいけない!」となります。
ここでは「gotta」は「~しなきゃいけない」という意味で使われています。
それでは、詳しく見ていきましょう!
「gotta」とは何か?
「gotta ~」は「have to ~」と同じで、「〜しなければいけない(義務)」「〜に違いない(推量)」の意味を持つフレーズです。
それでは、どうして「gotta」になるのかとういうと、下記のように変化してできた言葉だからです。

4つとも同じ意味を持つ表現ですが、主にフォーマルかカジュアルかで使い分ける必要があります。
- 「have to ~」
- 「have got to ~」
- 「have gotta ~」
- 「gotta ~」
それぞれ見ていきましょう。
①「have to ~」
「have to」は、話し言葉でも書き言葉でも使うことができ、フォーマルな場面にも適しています。
- 意味とニュアンス:
- 「〜しなければならない」という一般的な義務を表す。
- 使い方:
- 「have to + 動詞の原形」
- 主語が三人称単数(he/she/it)の場合は「has to」に変わる。
- ポイント:
- 「have to」は、4つの中で最もフォーマルな表現のため、日常会話だけでなくビジネスや学校などの場面でも使われる。
例文 1
I have to wake up early tomorrow.
(明日早く起きなければならない。)
例文 2
She has to finish her homework.
(彼女は宿題を終わらせなければならない。)
②「have got to ~」
「I've got to ~」や「she's got to ~」のように省略され、主に話し言葉で使われるフレーズです。
「have to ~」と同じく「~しなければならない」という意味ですが、よりカジュアルな雰囲気があります。
- 意味とニュアンス:
- 「〜しなければならない」
- 「have to ~」よりもカジュアルなニュアンスを持つ。
- 使い方:
- 「have got to + 動詞の原形」
- 主語が三人称単数の場合は「has got to」となる。
- 「I've got to ~」のように、短縮して使われることが多い。
- ポイント:
- カジュアルな口語表現で、フォーマルな文章ではあまり使われない。
- 義務を強調したい場合に使われことがある。
例文 1
I’ve got to leave now.
(もう行かなきゃ。)
例文 2
He’s got to study for the exam.
(彼は試験のために勉強しなきゃ。)
③「have gotta ~」
「have got to」と同様に、カジュアルな口語表現として用いられるが、「got to」の部分が短縮されて「gotta」になり、さらに口語的な表現となっている。
- 意味とニュアンス:
- 「〜しなきゃならない」の意味を表す。
- カジュアルな口語表現として使われる。
- 使い方:
- 「have gotta + 動詞の原形」
- 主語が三人称単数では「has gotta」となる。
- 「I've gotta ~」のように、短縮して使われることが多い。
- ポイント:
- カジュアルな口語表現で、ビジネス場面やフォーマルな文章では避ける。
例文 1
I’ve gotta call my mom.
(お母さんに電話しなきゃ。)
例文 2
She’s gotta finish this report today.
(彼女は今日、このレポートを終わらせなきゃ。)
④「gotta ~」
「have gotta」は「have」を省略して「gotta」のみになることで、非常にカジュアルな表現となります。
ただし、「have」を省略すると文法的には正しくないため、フォーマルな場面では使用を避けましょう。
- 意味とニュアンス:
- 非常にカジュアルな表現。
- 「〜しなきゃ」といった、軽い口語的な響きを持つ。
- 使い方:
- 「gotta + 動詞の原形」
- ポイント:
- 主語の後の「have」を省略しているため、文法的には正しくない。
- 非常にカジュアルなので、親しい友人や家族との会話で使われる。
- フォーマルな文章やビジネス場面では避ける。
例文 1
I gotta go now.
(今行かなきゃ。)
例文 2
You gotta see this movie!
(この映画、見なきゃ!)
まとめ:使われ方の違い
表現 | 使われ方 | フォーマル度 | 例文 |
---|---|---|---|
have to | 一般的で、日常会話からフォーマルな場面まで幅広く使える | ❤️❤️❤️❤️ (フォーマル可) | I have to study tonight. |
have got to | ややカジュアルで、主に口語的な義務の強調表現に使う | ❤️❤️❤️ (カジュアル) | I’ve got to finish this project. |
have gotta | 「have got to」の短縮形でカジュアルな口語表現。 | ❤️❤️❤️ (カジュアル) | I’ve gotta call my mom. |
gotta | 非常にカジュアルで、親しい友達との会話で使う | ❤️❤️ (非常にカジュアル) | I gotta leave now. |
「gotta」はフォーマルな場面では使わない方がいいですが、友達との会話では、ぜひ使ってみてください。
より自然な会話ができて、さらに距離が縮まるかもしれません。
ですが、まずは文法的にも正しい「I've got to ~」や「I’ve gotta ~」から身につけることをおすすめします。
「gotta」 の発音と比較
「gotta」を日本語風にカタカナで表すと、「ガダ」に近い発音です。
混同しやすいフレーズ「got a」の意味と使い方

「got a ~」は「get a ~」の過去形で、「〜を手に入れた」「〜を買った」などの意味で使われます。
注意点として、「got a ~」と「gotta ~」は異なる意味を持ちながら、発音がよく似ているため、リスニング時に混乱しやすい点が挙げられます。
「got a ~」の意味と使い方
- 意味:「〜を手に入れた」「〜を買った」「〜を受け取った」
- 使い方: 「a」は「1つの」という意味を持つので、単数形の可算名詞を続く。
例文 1
I got a new phone yesterday.
(昨日新しい携帯を手に入れた。)
例文 2
She got a ticket for the concert.
(彼女はそのコンサートのチケットを手に入れた。)
「gotta ~」と「got a ~」見分け方: 後に続く単語と文脈に注目
「gotta」と「got a」は、よく似た発音なので、音で区別するのは難しいです。
ですが、後に続く単語が、動詞か名詞かによって区別できます。
さらに、文脈からもヒントが得られるため、過度に恐れる必要はありません。
続く単語 | フレーズの例 | 意味 |
---|---|---|
動詞 | I gotta go. | gotta = 〜しなきゃ |
名詞 | I got a book. | got a = 〜を手に入れた |
単語の種類で区別する
例文 1
I gotta call her.
(彼女に電話しなきゃ。)
→ 「gotta」の後に「call」(動詞)が続くので、「〜しなければならない」の意味。
例文 2
I got a call from her.
(彼女から電話がかかってきた。)
→ 「got a」の後に「call」(名詞)が続くので、「〜を受け取った」の意味。
文脈からヒントを得る
例文 1
A: "Why are you leaving early?"
(どうして早く帰るの?)
B: "I gotta pick up my sister."
(妹を迎えに行かなきゃ。)
→ 早く帰る理由を質問されている。
例文 2
A: "What did you get for your birthday?"
(誕生日に何をもらったの?)
B: "I got a new bike."
(新しい自転車をもらったよ。)
→ 誕生日のプレゼントを質問されている
よく耳にする「gotta」を含む表現
英訳されたアニメや漫画、海外ドラマ、ドキュメンタリーなどを見ていると、「gotta」を含むフレーズによく出会うと思います。
ここでは、よく耳にする「gotta」を使った表現をいくつかご紹介します。
①「I gotta go now」(もう行かなきゃ)
- 意味:「もう行かなきゃ」
- 使い方: カジュアルな会話で、別れの挨拶や急ぎの状況で使われる。フォーマルな場面では、「I have to go now」が適切。
例文 1
I gotta go now. See you tomorrow!
(もう行かなきゃ。じゃあ、また明日!)
例文 2
Sorry, I gotta go now. My mom is waiting for me.
(ごめん、もう行かなきゃ。お母さんが待ってるんだ。)
②「You gotta be kidding!」(冗談でしょ!)
- 意味:「冗談でしょ!」「ふざけてるの?」
- 使い方: 驚きや信じられないという気持ちを表現するときに使われる。
例文 1
"You paid $100 for that? You gotta be kidding!"
(それに100ドル払ったの? 冗談でしょ!)
例文 2
What? He got the promotion? You gotta be kidding!
(え?彼が昇進したって? 冗談でしょ!)
③「You’ve gotta try this」(これを試してみなきゃ)
- 意味:「これを試してみなきゃ」「絶対やってみて!」
- 使い方: 食べ物や体験など、相手に何かを強く勧めるときに使われる。
例文 1
You’ve gotta try this pizza. It’s the best I’ve ever had!
(このピザを絶対試してみて。今までで一番美味しいよ!)
例文 2
You’ve gotta try this dress. It looks perfect for you.
(このドレスを試してみなきゃ。君にぴったりだと思うよ!)
④「You've gotta know that …」(理解しておかなきゃ)
- 意味:「〜ってことを知っておかなきゃ」「理解しておかなきゃ」
- 使い方: 相手に助言をしたり、重要なことを伝えたり、知っておいてほしいときに使う。
例文 1
You’ve gotta know that I’m always here for you.
(いつでも君のためにいるってことを知っておいてね。)
例文 2
You’ve gotta know that life isn’t always fair.
(人生はいつも公平とは限らないってことを理解しておかなきゃ。)
これ以外でも「gotta」は、さまざまな場面で頻繁に使われています。
少しずつ身につけていきましょう。
「gotta」以外の省略表現:「gonna」と「wanna」

「gonna」と「wanna」は、「gotta」と同様に、口語的な省略表現で、カジュアルな会話でよく使われフレーズです。
- 「gonna ~」(〜するつもりである)
- 「wanna ~」(〜したい)
この記事では詳しく説明しませんが、「gotta」と同様に、フォーマルな場面では避けるべき表現であり、主に友達や家族とのカジュアルな会話で使われるフレーズです。
①「gonna」(〜するつもりである)
「gonna」は「going to」の省略形で、未来の予定や意図を表します。
「gonna」
- 意味: 「〜するつもりである」「〜する予定です」
- 文法:「gonna + 動詞の原形」
- ポイント:「gonna」は「going to」が短縮された形で、口語的でカジュアルな会話で使われる。
例文 1
I’m gonna go to the store.
(お店に行くつもりだよ。)
例文 2
What are you gonna do this weekend?
(今週末は何をする予定?)
フォーマルな文章では使われず、話し言葉や親しい間柄でのメッセージで使われる非常に一般的な表現です。
②「wanna」(〜したい)
「wanna」は「want to」の省略形で、「〜したい」という意味を表します。
「wanna」
- 意味: 「〜したい」
- 文法:「wanna + 動詞の原形」
- ポイント:「wanna」は「wanna to」が短縮された形で、口語的でカジュアルな会話で使われる。
例文 1
I wanna watch a movie.
(映画を観たい。)
例文 2
Do you wanna grab some coffee?
(コーヒーでも飲みに行かない?)
「gonna」と「wanna」も、親しい間柄で頻繁に使われるカジュアルな表現なので、この記事の最後に簡単に紹介しました。
繰り返しになりますが、ビジネスなどのフォーマルな場面には、あまり適していないので、使わない方が無難でしょう。
まとめ

今回は、アニメ『ワンピース』の人気キャラクター、Mr.2・ボン・クレーの名言を題材に、「gotta」の使い方を解説しました。
「gotta」は、漫画、アニメ、映画など、カジュアルな雰囲気を描くシーンで頻繁に登場する表現です。
フォーマルな場面では避けた方がよい表現ですが、逆に、友達同士の会話では積極的に使うことで、さらに親密な関係を築けると思います。