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『ダンまち』のセリフで学ぶ!SomethingとAnything

2025年2月10日

ダンまちの英語記事のアイキャッチ画像

悩みごと

  • 「なんか冷たいもの」って英語でどう言えばいい?
  • 「Anything」は肯定文でも使えるの?

今回は、アニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の主人公ベルのセリフと一緒に、「something」と「anything」の違いと使い方を紹介します!

「something は肯定文」、「anything は否定文・疑問文」と学んだ人も多いでしょう。

でも、「something」は疑問文でも使え、また「anything」も肯定文で使われることがあります。

今回はそのポイントをわかりやすく解説していきます!

この記事で学ぶこと

  • 「something」「anything」を用いるときの文の型(パターン)。
  • 肯定文での「anything」、疑問文での「something」など。

この記事を読めば、「something」と「anything」の違いが理解でき、相手の意図をより正確に読み取れるようになります。

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』アニメ紹介

あらすじ

迷宮都市オラリオに住む新米冒険者ベル・クラネルは、強くなり英雄になることを夢見て地下迷宮「ダンジョン」に挑む。ある日、命の危機を剣姫アイズ・ヴァレンシュタインに救われ、彼女のように強くなりたいと願う。そんな彼を支えるのは、小さな女神ヘスティア。仲間たちと出会い、成長していくベルだが、彼の急激な進化は神々や怪物の注目を集め、新たな試練を呼び寄せる。冒険と成長、そして仲間との絆を描く異世界ファンタジー。

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』はタイトルが長いため、「ダンまち」の愛称で親しまれています。

「ダンまち」は海外でも人気があり、RPG風の世界観や迫力あるアクションが高く評価されています。一方で、ハーレム要素については好みが分かれることも。

ファンタジー、冒険、バトル、ラブコメが好きな人におすすめです。

ベル・クラネルの名言・セリフ:Something と Anything の違いをマスター

「ダンまち」の世界観を連想したイメージ
「ダンまち」の世界観を連想したイメージ

I can’t forgive myself. I wanted something to happen without doing anything myself!

(僕は許せない。何もしなくても、何かを期待していた僕自身を!)

このセリフは、主人公 ベル・クラネル が、「何もしないまま、何か(goodな出来事)が起こること」を期待していた自分を恥じ、成長するために自ら行動を起こすことを決意したセリフです。

「something」 は 肯定文 で使われ、「何か起こることを期待していた」という意味で使われています。

一方、「anything」 は 否定表現(without) と一緒に使われ、「自分は何もしていない」ということを強調しています。

主な文法のパターン:Something & Anything 

「ダンまち」の世界観を連想したイメージ
「ダンまち」の世界観を連想したイメージ

「Something」と「Anything」は、不特定の物や事柄を指す代名詞です。

意味:

  • Something =「何か」
  • Anything =「何か・何でも・何も」

一見するとどれも同じに見えて混乱しがちですが、伝えたいニュアンスや文の種類(肯定文・否定文・疑問文)によって、使い方や意味が変わるため注意が必要です。

詳しく説明する前に、「something」と「anything」にはよく使われる文法パターンがあるので、まずはそれを紹介します。

文法パターン

Something/Anything :

  1. + 形容詞
  2. + to + 動詞の原形
  3. + 動詞の-ing
  4. + that / which + 主語 + 動詞

これらのパターンを押さえておけば、「Something」「Anything 」の使い方で混乱することはなくなります。

Something/Anything + 形容詞

「Something」や「Anything」の後に形容詞(〇〇なもの)をつけて、「どんなものか」を説明する。

通常、形容詞は名詞の前に置かれます。

  • I have a yellow car.
    (私は黄色い車を持っています。)
  • She bought a big house.
    (彼女は大きな家を買いました。)

しかし、「something」や「anything」の場合、形容詞は後ろに置くので、注意してください。

例文1

I want something sweet to eat.
何か甘いものが食べたい。)

例文2

You can ask me anything difficult.
難しいことでも何でも聞いていいよ。)

Something/Anything + to + 動詞の原形

「Something」や「Anything」の後に「to + 動詞の原形」をつけることで、「〜するための何か」という意味になる。

このパターンは、動作や行動を伴う場合に使われ、その行為・動作は、これから行われることを表します。

例文1

I need something to drink.
(何か飲むものが欲しい。)

例文1

Do you have anything to read?
(何か読むものはありますか?)

Something/Anything + 動詞の-ing

「Something」や「Anything」の後に「動詞の-ing」をつけることで、「〜している何か」「〜するもの」という意味になる。

このパターンは、「すでに発生している動作」や「現在進行形の状態」を表します。

例文1

I saw something moving in the dark.
(暗闇で何か動いているのを見た。)

例文1

Did you hear anything ringing just now?
(今、何か鳴っている音が聞こえた?)

「to + 動詞の原形」と「動詞の-ing」はどちらも動作を伴うため混同しやすいですが、明確な違いがあります。

パターン使い方例文
to + 動詞の原形これからする行動、未来志向I need something to eat.
(食べるためのものが欲しい。)
動詞の-ingすでに起こっている動作、進行中の状態There’s something burning.
(何か燃えている!)

この違いを理解すれば、あとはスムーズに使い分けられます。

④ Something / Anything + 関係代名詞(that / which)+ 主語 + 動詞

「something」や「anything」の後に「that / which + 主語 + 動詞」(関係詞節)をつけると、「〜する何か」「〜するもの」という意味になり、一見すると他とあまり変わりません。

しかし、関係代名詞を使うことで、「何か」が具体的にどのようなものかをより詳しく説明できます。

関係代名詞は使ったパターンには、さらに2パターンあります。

  1. Something/Anything が関係詞節の主語になる場合
    • She bought something that looks expensive.
      (彼女は高そうに見える何かを買った。)
  2. Something/Anything が関係詞節の目的語になる場合
    • There is something (that) I need to tell you.
      (君に伝えなければならないことがある。)

補足

Something/Anything が関係詞節の目的語になる場合、口語では 「which」 より「that」 がよく使われ、しかも 省略されることが多いです。

このパターンは「関係代名詞の使い方」に関するものなので、別の記事で詳しく解説したいと思います。

ひとまず、こうした使い方があることを覚えておいてください。

例文1

She found something (that) she had lost.
(彼女はなくしたものを見つけた。)

例文2

Do you have anything (that) I can eat?
(何か食べられるものある?)

基本ルール:「something」と「anything」の違い

「ダンまち」の世界観を連想したイメージ
「ダンまち」の世界観を連想したイメージ

伝えたいニュアンスや文の種類(肯定文・否定文・疑問文)によって、使い方や意味が変わるため注意が必要と説明しましたが、簡単にまとめた表が下記になります。

文の種類somethinganything
肯定文〇(何かしら〜もの)〇(どれでもOK)
否定文△(部分的に否定する)〇(何もない)
疑問文何かある?
〇(YESの回答を前提にしている)
何かある?
〇(YES/NOのどちらかわからない)

この違いを押さえれば、「something」と「anything」を正しく使い分けられます。

① 肯定文での違い

「something」と「anything」はどちらも「何か」という意味ですが、肯定文では与えるニュアンスが異なります。

肯定文での違い

  1. something
    • 意味:「何か〜なもの」
    • ニュアンス:はっきりとはわからないけれど、ぼんやりとだけど。
  2. anything
    • 意味:「何でも」
    • ニュアンス:条件さえ合えばどれでもOK、制限なし

例えば:

1)I want something to drink.
 (何か飲みたいな。)
 → コーヒー?ジュース?水?はっきりとは言わないけど何か?

2)I need anything to drink!
 (とにかく何か飲みたい)
 → 飲めるものなら何でもいい!

このように、「anything」は「選り好みせずに、とにかく必要」という状況を強調します。

「Something」の例文

例文1

She is looking for something interesting to read.
(彼女は何か面白い読み物を探している。)

例文2

There is something strange about his story.
(彼の話には何かおかしなところがある。)

「Anything」の例文

例文1

You can eat anything in the fridge.
(冷蔵庫の中のものは何でも食べていいよ。)

例文2

Let me know if you need anything.
(何か必要なら教えてね。)

②否定文での違い

「ダンまち」の世界観を連想したイメージ
「ダンまち」の世界観を連想したイメージ

否定文では通常「anything」が使われ、「something」は基本使われません。

しかし「something」が全く使われないわけではなく、部分的に否定したいときなど限られた場面で用いられます。

否定文での違い

  1. something
    • 意味:「何か〜」
    • 使い方:部分的な否定を表すときに使う。
  2. anything
    • 意味:「何も〜ない」
    • 使い方:完全な否定を表す。

まず否定文での一般的な使い方を説明すると、

✅ I don’t have anything.(正しい)
 (私は何も持っていない。)

❌ I don’t have something.(誤り)

このように、否定文では「Anything」が用いられるのが基本です。

「Anything」の例文

例文1

I didn’t buy anything.
(何も買わなかった。)

例文2

There isn’t anything in the bag.
(カバンの中には何もない。)

しかし、何かを部分的に否定したいときに限り「something 」も否定文で使われます。

否定文での「something」の例文

例文1

Something is not right.
(何かがおかしい。)
→ 「すべてが間違っているわけではないが、何か一部がおかしい」というニュアンス。

例文2

Something is not working properly.
(何かがちゃんと動作していない。)
→ 「すべてが壊れているわけではないが、一部が正常に動作していない」ことを表す。

また補足ですが、否定文の主語には、「anything」ではなく「nothing」を使うのが自然です。

❌ Anything is not right.(不自然)

✅ Nothing is right.
 (何も正しくない。)

❌ Anything doesn’t make sense.(不自然)

✅ Nothing makes sense.
 (何も理解できない。)

❌ Anything is not working.(不自然)

✅ Nothing is working.
 (何も動作していない。)

③ 疑問文での違い

疑問文では「anything」が使われるイメージがありますが、「something」も使われることがあります。

また、「something」と「anything」では話し手の意図や期待に違いがあります。

  1. something
    • 意味:「何かある?」
    • 使いどき:話し手が「何かある」と考えているときに使われる。
    • ニュアンス:「Yes」と答えることを前提にしているので、「No」と言うと少し不自然に感じる。
  2. anything
    • 意味:「何かある?」
    • 使いどき:答えが「Yes」でも「No」でも成立するとき。
    • ニュアンス:「分からないけど、一応聞いてみる」という感じ。

分かりやすいように比較してみると、

  • Did you see something?
     → 話し手は「何かを見たはずだ」と思っている。 相手に「見たよね?」と期待している。
  • Did you see anything?
     →「何か見ましたか?」と広く質問。 「見たかどうか分からないけど、一応聞いてみる」というニュアンス。
  • Do you want something to drink?
     → 「何か飲みたいでしょ?」と相手が飲み物を欲しがっていると考えている。
  • Do you want anything to drink?
     →「何か飲みたいものはありますか?」と広く質問。 相手が飲み物を欲しいか分からないときに使う。


このように「something」と「anything」では、話し手の意図や期待が異なる点に注意が必要です。

こちらの違いがわかれば、より正確に相手の意図も理解でき、より自然な会話になると思います。

「Something」の例文

例文1

Did you hear something strange outside just now?
(たった今、外で何か変な音が聞こえなかった?)

例文2

Are you looking for something specific in this store?
(このお店で何か特定のものを探しているのですか?)

例文3

Is there something bothering you? You look a bit worried.
(何か気になっていることがあるの?少し心配そうに見えるよ。)

「Anything」の例文

例文1

Did you notice anything unusual during the meeting?
(会議中に何か変わったことに気がつきましたか?)

例文2

Is there anything I can do to help you with your work?
(仕事を手伝うために何か私にできることはありますか?)

例文3

Do you need anything from the store?
(お店で何か必要なものある?)

まとめ

「ダンまち」の世界観を連想したイメージ
「ダンまち」の世界観を連想したイメージ

今回は、「ダンまち」のベルのセリフを通して、「Something」と「Anything」の使い方について解説しました。

「something」と「anything」は、肯定文・否定文・疑問文でも使われることがあると理解できたと思います。

これらの単語は日常的によく使われるので、次に見かけたときはどのように使われているか意識してみてください!

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